Iqよくある質問集

2025年10月1日更新

目次

構造に関して

  • Q. Iqシステムの許容荷重は?

    A. 足場としての許容支持力

    条件 許容支持力
    外側先行手すり+内側二段手すり(610~1107巾) 11.2kN/本
    外側先行手すり+内側二段手すり(1219巾) 9.6kN/本
    +補強単管あり 16.0kN/本
    +フレーム補強材あり 16.0kN/本
    フレーム補強材+内外両側先行手すり 19.2kN/本
  • Q. Iqシステムは補強無しで最大高さ何mまで設置できますか?

    A. 目安としては、610巾約66m、914巾約47m、1107巾約42m、1219巾約29mまで設置可能です。 実際は各現場の組立て条件に応じた強度計算による確認が必要です。

  • Q. Iqシステムは補強有り(補強単管、フレーム補強材)で最大高さ何mまで設置できますか?

    A. 目安としては、610巾約99m、914巾約76m、1107巾約66m、1219巾約66mまで設置可能です。 実際は各現場の組立て条件に応じた強度計算による確認が必要です。

  • Q. Iqシステムは高さ何mまで対応可能ですか?

    A. 仮設工業会「くさび緊結式足場の組立及び使用基準」より、原則足場高さは45mまでとあるが、第一章総則④より別途強度計算又は試験等により安全性を確認した場合はその限りではないとあります。 各現場の条件により強度計算を行い、安全性を確認することにより45m以上の足場を計画することができます。

  • Q. Iqシステムは45m以上の足場に対応できますか?

    A. 仮設工業会「くさび緊結式足場の組立及び使用基準」より原則45mまでであるが、第一章総則④より別途強度計算又は試験等により安全性を確認した場合はその限りではないとあります。 各現場の条件により強度計算を行い、安全性を確認することにより45m以上の足場を計画することができます。

  • Q. Iqシステムの足場において、自重が16kN/本を超える場合の対処方法はありますか?

    A. フレーム補強材+補強単管(緊結金具取付け間隔1900mm)+両側先行手すりを設置した場合、支柱1本当たりの許容支持力を25kN/本まで高めることができます。
    ※フレーム補強材+補強単管(緊結金具取付け間隔950mm)+両側先行手すりの強度は26.9kN/本となります。

  • Q. Iqシステムの先行手すりの許容水平抵抗力はどのくらいでしょうか?

    A. Iqシステム本足場の先行手すりの許容水平抵抗力は3.3kN/枚(330kg)です。

  • Q. Iqの1スパンあたりの積載荷重(連続・単独スパンについて)は?

    A. 連続スパンに載荷する場合は250㎏/スパン、単独スパンに載荷する場合は400㎏/スパンになります。同時積載は2層までとなります。 但し、鋼製布板(アンチ)の許容耐力以内とする。

  • Q. Iqの各足場巾の1スパン当たりの最大積載荷重は?

    A. 1219、1107巾は400kg/スパン、914巾は370kg/スパン、610巾は250kg/スパンとなります。

  • Q. Iqシステムの振動試験を行ったことがありますでしょうか。

    A. (一社)日本船舶品質管理協会「製品安全評価センター」にて振動試験を行いました。いろいろな周波数で試験を行いましたが、大きな異常やくさびの脱落は見られませんでした。 フレーム補強材を設置することで、揺れを軽減できます。

手すりに関して

  • Q. Iqシステムを足場として使用する場合に、外側、建物側両方に先行手すりを設置しても問題ありませんか。

    A. 両側に先行手すりを設置しても問題ありません。 両側に先行手すりを設置した場合の許容支持力は9.6kN/本となります。

  • Q. Iqシステムの先行手すりは中さん・下さんの定義を満たしていますか?

    A. 安衛則563条に対する基発0311第1号に適合していることから「わく組足場以外の足場すり等及び中桟等」の定義をみたしています。他にもJIS規格(JIS A8961先行手すり)の項目も満たしていますので、二段手すりと同等とみなされます。

  • Q. Iqシステムの手すり及び、先行手すりの下部金具のくさびの打ち込み量に目安がありますでしょうか。

    A. 手すり及び、先行手すりの部材から、くさびの立ち上がりが30mmを目安にハンマーで打ち込んで下さい。

  • Q. Iq足場の両構面(外内)2段手すりは可能か?

    A. 両側二段手すりはNGです。
    ①外側:先行手すり、内側:2段手すり → OK
    ②両構面(外内)先行手すり → OK
    ③両構面(外内)2段手すり → NG

  • Q. スロープ部の桁行方向の最下段の手すりが上手く設置できません。どのように設置したらよろしいでしょうか。

    A. 勾配がある場合は、勾配に沿って単管パイプ及び緊結金具(クランプ)で根がらみを設置して頂く必要があります。可能な限り低い位置で設置して下さい。

  • Q. 最下層の先行手すりは必要か?

    A. 最下層の先行手すりは設置せずに施工頂けます。 最下層に関しては、内側外側に上さん(高さ950mm以内に手すり設置)のみ取り付けた状態で実大試験を行っているため、先行手すりを取付けなくても強度上問題ありません。

ブラケットに関して

  • Q. Iqシステムのブラケットの許容荷重は?

    A. 単体では Iqブラケット(IqB)シリーズ、 Iq張出ブラケット(IqBH)シリーズは340㎏/枚(中央集中荷重)、 Iq伸縮ブラケット(IqBS)シリーズは250㎏/枚(先端集中荷重)です。 取り付ける足場板や布板の強度により、1スパンあたりの積載荷重は変化します。

  • Q. Iq伸縮ブラケットは他の機材にも使用できますか?

    A. Iq伸縮ブラケットは認定品ですので、YTロックシステムなどの他の機材にも使用できます。

  • Q. Iq伸縮ブラケットを1支柱同一高さに対して2方向(梁行、梁間方向)に設置できますか。

    A. Iq伸縮ブラケットはクランプが干渉するため、1支柱同一高さに2方向、(梁行、梁間方向)に設置できません。

  • Q. Iq拡幅狭幅ブラケットの許容荷重は?

    A. 拡幅時は8.0kN/本、狭幅時は7.5kN/本です。

  • Q. Iq拡幅狭幅ブラケットは2回連続して拡幅できますか?(610巾→914巾→1219巾)

    A. できません。全層に渡って2回以上の拡幅は禁止となっています。

  • Q. Iq伸縮ブラケット先端クランプの許容荷重は?

    A. 単クランプの許容荷重は500kgです。伸縮ブラケット自体の許容荷重が250kgまでですので、使用荷重としては250kg以下となります。

  • Q. Iqシステムの補強方法として、フレーム補強材と補強単管のどちらが良いでしょうか。

    A. フレーム補強材と補強単管を設置した場合の支柱1本当たりの許容支持力は共に16kN/本となります。 単管による補強は組み手間がかかりますが、経済性に優れています。 フレーム補強材の場合、壁つなぎやブラケットの干渉や通路として1900の階高を確保できない等の問題がございますが、施工性に優れています。

  • Q. Iq拡幅狭幅ブラケットの注意する点は?

    A. ①拡幅する回数は1回までとする
    ②ブラケット設置部の上下には毎スパン壁つなぎを設置すること

  • Q. 610巾から1107巾に拡幅できますか。

    A. Iq拡幅狭幅ブラケット497、Iq拡幅狭幅アタッチメント497を使用することで、610巾から1107巾に拡幅できます。

  • Q. Iq伸縮ブラケット(IqBS)はフランジ以外の位置でも設置はできますでしょうか。

    A. Iq伸縮ブラケット(IqBS)はクランプ固定ですので、48.6φの支柱であれば、どこでも設置できます。

  • Q. Iq伸縮ブラケット35(IqBS35)に490幅(ACN6)のアンチは入りますか?

    A. 入ります。 同様にIqBS57にはACN6+ACN624が、IqBS71にはACN6+ACN6が入ります。

荷受けステージに関して

  • Q. Iqシステム荷受けステージに壁つなぎは必要ですか。

    A. Iqシステム荷受けステージを設置した上部下部の水平材付近には、全スパン壁つなぎを設ける必要があります。

  • Q. Iqシステム荷受けステージの積載荷重は?

    A. 1スパン当たりの許容積載荷重は620kgとなります。 各現場の条件により支柱の検討が必要となります。

梁枠に関して

  • Q. Iq梁枠の許容荷重は?

    A. Iq梁枠2スパンの許容荷重は1枚あたり34.5kN/枚(34.5kN/点)、 3スパンは1枚あたり34.4kN/枚(17.2kN/点)、4スパンは28.8kN/枚(9.6kN/点) 梁枠上の全積載荷重は7.84kN(800kg)以下として下さい。

  • Q. Iq一側足場に梁枠使用してよろしいか?

    A. Iq一側足場に梁枠の使用はNGです。 梁枠は2枚1組で計画しなければなりません。 代替案としましては、四角支柱単柱立ち+H鋼等が挙げられます。

  • Q. Iq梁枠を計画する上での注意点を教えて下さい。

    A. ①梁枠を取り付けた支柱の外側には1スパン以上の足場が必要
    ②梁枠端部付近には壁繋ぎを設置すること
    ③梁枠を取り付けた支柱に補強を行うこと(支柱の検討を行う)
    ④梁枠上の先行手すり3層分の高さまで、梁枠の外方1スパンおよび  梁枠部の範囲の両構面に先行手すりを設けること。

  • Q. Iqシステムの梁枠を1枚単独で使用してもよろしいですか。

    A. 使用できません。 くさび緊結式足場の梁枠は2枚1組で使用することが、使用基準で決められています。

  • Q. Iqシステムの梁枠上に何層まで足場を建てられますか。

    A. 梁枠上の設置可能足場高さの目安は 梁枠4スパン:610巾34層、914巾29層、1107巾25層、1219巾25層 ※梁枠を取り付けた支柱については、計算により補強方法を検討する。

  • Q. Iqシステムは4スパンの開口に対応可能ですか。

    A. 可能です。Iq梁枠4スパンをご使用ください。
    Iq梁枠について詳しくはこちら

幅木に関して

  • Q. 手すり305mm(IqC305)に240巾のハーフアンチ(ACN624)は入りますか?

    A. 入りません。 手すり305mm(IqC305)には軽量鋼製足場板も設置できません。 200mm巾の杉足場板やすき間ステップ等で塞ぐことになります。

  • Q. Iqシステムの1107幅に500mm幅アンチ(SKN6)×2枚入りますか?

    A. 500mm幅従来アンチ(SKN6)×2枚は入りません。 SウォークACN6(490幅)×2枚は入ります。

  • Q. Iqシステムの各足場幅の巾木は?

    A. w1219:内側2WAY 外側アルスピーダー w1107:両側アルスピーダー w914 :内側2WAY 外側アルスピーダー w610 :両側アルスピーダー

  • Q. Iqシステムの610巾の足場に2WAY巾木が入りますか?

    A. Iqシステムの610巾の足場に2WAY巾木は入りません。

  • Q. Iqシステムの1107巾の足場に2WAY巾木が入りますか?

    A. Iqシステムの1107巾の足場に2WAY巾木は入りません。

  • Q. Iqシステムの1219巾の足場に2WAY巾木が2枚入りますか?

    A. Iqシステムの1219巾の足場に2WAY巾木が2枚入ります。

大組み・大払しに関して

  • Q. Iqシステムの大組み、大払しできるスパンは?

    A. 2層5スパン以内です。

  • Q. Iqシステムの大組み、大払しで使用する吊治具の許容荷重は?

    A. 7.35kN/個(750kg)

壁つなぎに関して

  • Q. Iqシステムの壁つなぎの最大の設置間隔は?

    A. 壁つなぎは垂直方向 2 層(3.8m)以内、水平方向 3スパン(5.5m) 以内 の間隔に設置すること。

  • Q. 壁つなぎを設置する際に建地からではなく、Iq手すり(水平材)から取っても問題ないでしょうか。

    A. 壁つなぎはIq手すり(水平材)からとることは認められていません。 Iq支柱に水平方向に単管を流し、クランプで固定し、その単管に対して壁つなぎをとってください。

  • Q. 木造の建物に使用する壁つなぎはどんなものになるのでしょうか?

    A. アシバツナギというナットにドリルネジがついた商品が一例として挙げられます。ただし強度は取り付ける木材に依存するため十分に注意が必要です。

  • Q. 壁つなぎをセパレーターの3分ネジに取り付ける方法がありますか。

    A. セパレーターに取り付ける「壁つなぎ用ナット」を使用する。(例:4分と3分の異形高ナット) ※4分とM12は径が違うため注意 ※高ナットは全長40mm以上のものを使用する

安全帯に関して

  • Q. 先行手すりに安全帯のフックをかけてもよいのでしょうか。

    A. 先行手すりは安全帯の取付設備として使用可能です。 但し、安全帯のフックは先行手すりの水平部に掛け、斜材部には掛けないで下さい。

  • Q. 手すりに安全帯をかけてもよいのでしょうか。

    A. 手すりの落下阻止性能試験を実施していますので、手すりに安全帯のフックを掛けても強度上は問題ありません。

付属品に関して

  • Q. 外側にメッシュシートを設置した場合、外側に巾木が必要ですか。

    A. メッシュシートを設置した場合、巾木は必要ありません。

  • Q. 建物側に防網ブラケットを設置した場合、建物側に巾木が必要ですか。

    A. 建物側に防網ブラケットを設置した場合、建物側に巾木は必要ありません。

  • Q. Iqシステムにアサガオは取付可能ですか。

    A. アルミアサガオ用嵩上げ金具を使用することで、アルインコ製クサビ足場用アルミアサガオを取り付けることができます。

  • Q. Iqシステムにモンキータラップは取付可能ですか。

    A. 使用できません。セイフティウォークを使用しますと取付できません。 アルミ梯子やジョイント梯子をご使用下さい。

  • Q. Iqシステムにメッシュシート、ネットフレーム、防音パネルは取付できますか。

    A. わく組足場用のものを使用することになりますが、シートクランプを使用する場合は支柱のフランジ部をかわした位置に取り付けていただくことになります。 緊結部付支柱専用養生クランプを使用することで、ネットフレーム、防音パネルを設置できます。フランジ部に干渉する箇所にはAタイプを、干渉しない箇所にはBタイプを使用します。

  • Q. Iqシステムを使用して円形に足場(サークル足場)を組むことができますか。

    A. 例1)R(半径)の大きさにより異なりますが、足場(1スパンずつ)を円形に配置し、内R側を大筋交クランプ、外R側を単管でつなぎ、足場と足場の間にすき間ステップを設置することで、段差のない足場を計画できます。 例2)販売品としては、サークル足場用の先行手すり、手すりもあります。受注生産となる可能性が高いため、営業に問い合わせして下さい。

  • Q. アルミ朝顔設置部には壁つなぎは必要ですか?

    A. アルミ朝顔の取り付け部及び、斜材部の取り付け部は、支柱と腕木の交差付近に設置し、それぞれのレベルに毎スパン壁つなぎを設置する必要があります。

  • Q. Iqシステムにロングスパンエレベーターは設置可能か?

    A. ロングスパンエレベーターにつきましては、わく組足場同様に設置可能です。 各メーカーの使用基準により作用する水平力に対して補強が必要になるケースもあります。手すりにガイドレールを直接取り付ける場合は手すりに軸直角方向の荷重がかからないような控えの取り方が必要になりますので、わく組足場同様、ガイドレールは単管を介して支柱に取り付けることをお勧めします。 また、手すりや先行手すり斜材の下部金具はくさび接合のため、振動により緩む可能性もありますので、点検等によりくさびに緩みがないかの確認が必要です。

  • Q. Iqシステムにロングジャッキベースを使用してもよろしいでしょうか?

    A. ロングジャッキベースは認定品ではないため、足場での使用は禁じられております。 支保工では使用可能ですが、実大試験に習って、ジャッキ長は345mm以下としてください。