夜間工事の騒音対策

既設の水道管を新しいものに敷設していく工事、電線の地中埋設工事、高速道路の伸縮装置の取替え…。

ガンガン、カンカン、ガシャガシャ、キーキー、夜中に響き渡るのは現場の作業員としてもつらいですよね。

日中に工事ができれば夜寝ている人の邪魔にならなくていいのですが、これらはインフラ系の工事なので、日中通行止めにするわけにもいかず、どうしても夜間の作業となってしまいます。

今回はこういった騒音に困っている現場の方、これからの夜間工事に備えて騒音対策の準備をしておきたい方に向けて、いくつかの対策方法をご紹介いたします。

まずはじめに、夜間の工事について騒音の規制があるのでしょうか？

建設工事にかかる騒音の規制として、「騒音規制法」という法律があります。

この「騒音規制法」では特定建設作業という特定の工事についての規制をしております。

騒音規制法と特定建設作業について詳しく知りたい方はこちら


特定建設作業に指定されている作業は夜間の作業はできないのですが、「特定建設作業」に指定されていない工事には特に規制がありません。

つまり夜間工事を行っている工事に関しては、どれほどの騒音をだしていいかなど法律では決まっていないということですね。

しかし、夜の工事がうるさくて眠れない、なんとかしてほしいという意見はたくさんあり、現実的には対策が必要となっています。

また、昼と夜では、音の届き方が違い、夜のほうがうるさく聞こえてしまうという一面もあるようです。

もちろん日中よりも夜のほうが周りが静かなので、その影響で夜のほうがうるさく感じるんじゃないの？というご意見もあると思いますが、それだけでなく音の性質も一部加担しているようですよ。

冬の夜に一人で歩いていると、遠くの足音までコツっコツっと聞こえてくる…といったような経験はないでしょうか？

もし経験があれば、それは心霊現象ではなく、音の屈折が関係しています。

冬の夜は空中よりも地面のほうが温度が低くなるため、本来空に向かって進むはずだった音が、地面の方向に向かって伝わってきます。

つまり同じ現場作業でも、気温の高い日中よりも夜の作業のほうがより近隣の人に音が届いてしまい、うるさく聞こえてしまうということですね。

対策としては、低騒音型の機械や低騒音の工法を使う、また家屋からなるべく離れた位置に騒音源を置くといったことが推奨されています。

低騒音型の機械や工法は工事に入る前であれば検討できますが、すでに工事に入っているとなかなか途中で変更が難しい場合もあります。

その時は、シートやパネル型の騒音対策商品を後付けするといいかもしれません。

では、シートやパネルの商品はどのように選べばいいのでしょうか？

　

最後に、どんな性能が必要なのか考えましょう。

こういったシートやパネル製品には、遮音や吸音、両方の性能を持った製品があり、

それぞれ特性が違うので、状況に合った製品を選ぶ必要があります。

遮音や吸音について詳しく知りたい方はこちら

いかがでしたでしょうか？
すでに騒音に困っている方もどんな音を防ぎたいのか、どんな場所に設置するのか、どんな性能が必要なのかを一度考えてみるといい製品に出会えるかもしれませんね。

騒音対策について詳しく話を聞きたい方はぜひ一度タカミヤまでご相談ください。