業界の変化は進んでいる?
リアル座談会レポート -若手編-

2025年4月8日更新

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建設業界における人手不足が叫ばれる中、若手社員の確保と定着は業界全体の重要な課題となっています。
では、実際に現場で働く若手社員たちは、どのような想いを抱えているのでしょうか?

本座談会では、タカミヤを含めた同業3社の入社2~5年目の若手社員の皆さんに集まっていただき、建設業界に飛び込んだ理由、入社後のギャップ、離職を防ぐために必要なこと、そして今後の目標について、本音で語ってもらいました。

「若手が長く活躍できる業界にするために何が必要なのか?」
「自分たちが今後の建設業界をどう変えていきたいのか?」

現場のリアルな声を通じて、これからの建設業界の未来を考えるヒントをお届けします。

本コラムは全2部構成の第2部として、若手社員の活躍にフォーカスした内容をお届けします。
第1部の建設業界における女性活躍の内容は、こちらをご覧ください。


目次

参加企業様、参加者様のご紹介

座談会は女性活躍編同様、各社、人事部門より1名・実務者1名の計2名を選出。
ゲストには引き続き、日本仮設株式会社様、株式会社アクトワンヤマイチ様をお迎えし、
Takamiya Lab.Westのコラボレーションスタジオで開催致しました!

司会はタカミヤより、営業企画室 五島が務めさせて頂きました。
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建設業界を選んだきっかけ

司会者:数ある業界の中で「建設業界」を選んだきっかけをお聞かせください。

村上直輝さん両親が建設業界で働いているのですが、その背中を子どもの頃から見ていた事が、自分も業界で働いてみようと思った大きなきっかけです。

菅原さん:就職活動の時に社長と面談をしたのですが、社長に惚れたというのが入社したきっかけになります。当時、ただの一学生だった自分に対し、一言ずつ社長が言葉を選び、同じ目線でかけてくださった事に心を打たれて入社を決めました。なので建設業だから・・という理由などは特にないです。

富山さん:私の場合は父親は漁師で住んでいた地元も田舎だったので、建設業に対しての昔ながらのネガティブな業界イメージ・・などはあまりなく育ってきました。周りの友人が鳶職や建設業に携わっている事が多く、そんな友人達にいい製品を提供したいなと思ったのが業界に入ったきっかけとなります。

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入社前と後のギャップ

司会者:皆さんの共通点としては「人」というものを通して業界に興味をもたれた、という所がありそうですが、入ってみていわゆる「ガテン系」と言われるような業界だったな・・・など、ギャップだったり苦労した点などがあればお聞かせください。


富山さん:やはり入社当時は、年代が上にいくにつれて、少し怖いな‥という方がいらっしゃったり、強い言い方をされると「すみません」とすぐ平謝りしてしまったり・・・今でもまだそういうところはあるかもしれないです。

濵谷さん:意外ですね(笑)富山さんはどこか入社15年目くらいの貫禄があるのでそういうのは平気なのかなという印象でした。(笑)

一同:たしかに(笑)
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司会者:私も北海道出身で、北海道の人はなんとなくビジネス上においてもアットホームな雰囲気を持ち合わせているように感じているのですが、営業のしやすさだったり地域柄みたいなところはありますか?

菅原さん:そうですね、距離が近くは感じますね。本社が北海道ということもあり、道内の営業においては認知度もあるのか、優しく出迎えてくれる印象です。

司会者:村上さんは、現在は経理部ですが入社当時は工事部所属だったという事で、現場で怒られたり…という経験などはありますか?

村上直樹さん:厳しさはありましたが、大阪も人情味がある土地柄なのか、自分のことを思って叱ってくれているんだな、というのを感じる事が出来たので、マイナスの印象はないです。

若手の離職はどう防げるか?

司会者:ここからは建設業界に限らず…なのですが、若手社員の声がうまく伝わらず、思っていることがあっても言えない状況があったり、相談したとしても「あなたのやり方が悪いのでは?」や「そのうち慣れるよ」などとと言われることで、さらに相談を諦めてしまうケースがあったりするのではないでしょうか。結果として仕事の楽しさを知る前に離職してしまう可能性が高まると思うのですが、各社、若手の離職率低下について、何か取組んでいる事はありますか?


藤森さん:先日、若手社員同士の意見交換会で「困ったときにどういう風に乗り越えるか?」という事を話し合ったのですが、例えば電話をかけたくない相手(顧客)が居たとして、電話を掛けるボタンを違う人に押してもらうなどして、それを乗り越えたりしてる子も居たんですね。なので、辛い事があっても、どのようにして乗り越えているのかを共有する機会を持てたのは良かったかなと思います。

村上直樹さん:そう考えると、相談する相手は上司だけじゃないかもしれないですよね。同期などで集まる機会を作って頂いて、笑いながらでも話せる機会を持つことで、少しラクになるんじゃないかな、とは思いました。

司会者:やはり「対話」が大事なんじゃないかと思います。社内には自分と上司だけじゃなく、魅力的な人が他にもたくさん居るのに、その人の魅力を知らずに辞めてしまうのは勿体ないですよね。菅原さんなんかも、社長との対話で入社を決めたとの事なので、社長が大変魅力的な方なのでは…と思うのですが、他の社員さんもTOPと直接話す機会というのは作っているのでしょうか?

藤森さん:タカミヤさんがMy Voiceという企画で、毎月、社員が社長と対話出来る時間を設けているのを聞き、昨年の若手研修で初めて取り入れさせて頂きました。まだ成果とまではいきませんが、営業の若手社員においては、良い意味での切り替えの機会にはなったのかなと思います。

菅原さん:私も参加させて頂きましたが、普段聞けない事などが聞けたり…それこそ「休みを増やしてほしい」など、ちょっとした要望なども直接ぶつける事ができ、大変良い機会となりました。

まとめ

司会者:今回の座談会を通じての今後の展望などをお一人ずつお聞かせ頂けますか。
 
村上直樹さん:業界内で機械化・DX化をどんどん進めていき、明るいイメージにしていきたいです。デジタルネイティブ世代の私たちの方がアイデアを出しやすかったり、新しいことへの対応も柔軟に出来ると思いますので、若手の私たちが先陣を切り進めていきたいです。

濵谷さん:建設業界を人気業界に…と言いますか、建設業界がいいよねと学生さんに言われるようにしていきたいです。社内を見ていると、誇りをもって働かれている人がたくさんいるので、そのような方々の頑張りをもっと発信していき、建設業界…もっと言うと「タカミヤがいい」と言ってくれる人を増やしていきたいです。

富山さん:キャリアで言いますと、僕は野望がありまして…社長になりたいんです。(一同:おおーーー!)
目指すなら一番上を目指したいと思っています。が、今のままでは少し難しいかもしれないので、もう少し近い目標と言いますか、営業所や組織を引っ張っていけるような人間になりたいと思っています。

村上さん:会社としても様々な取組みをしていますので、アクトワンヤマイチの魅力を世の中に知って頂く…という事と、社員の皆様がいかに働きやすく出来るか…という2つを実現していきたいと思います。

藤森さん:私も濵谷さんと同じ感じなのですが、建設業界で働きたい!または、建設業で働いている事に誇りをもって頂けるようなそんな業界・会社にしていきたいなと思っております。

菅原さん:一営業としての目標なのですが、今の売上よりも倍…それ以上の売上を伸ばせるよう、力を尽くしていきたいです!!


▼最後に女性編のメンバーも含め、全員で集合写真を撮りました^^
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■編集後記(ライター:川合)

今回ご参加いただいたお三方を始め、若手社員がいきいきと働ける環境を整えることは、業界全体の未来にも繋がるのではないでしょうか。彼らが成長しやすい環境を作り、挑戦を後押しすることで、建設業の発展を支える貴重な力になっていきます。若い世代の活躍に期待し、共に業界を盛り上げていくことが重要だと感じました。
皆様、ご参加頂き本当にありがとうございました!!<m(__)m>

事前アンケートからの抜粋