【実証実験】コンクリートブレーカーの騒音対策

工事による騒音

EB_colum_b-3-1.png


工事音と言えば!の代表ともなる、コンクリートのはつり音。
騒音対策に悩まれている現場担当者の方も多いのではないでしょうか。


今回はこのコンクリートブレーカーの騒音に対し、仮設材で対策をした場合効果があるのか…を、
実証実験データを用いてまとめてみました。

目次

コンクリートブレーカーとは

コンクリートやアスファルトを破砕する際に利用される機械を、コンクリートブレーカーと言います。
手持ち式の機械工具の為、別名「ハンドブレーカー」と呼ばれたりもします。

重さ4kg~40kgくらいのものまでタイプは様々で、
空圧式(エアー)・電動式・油圧式と、動力源別に3種類に分類されます。

コンクリートなどの固いものを粉砕するパワーがある分、粉砕時に出る騒音は現場を悩ませます。

最近では、低騒音タイプのものも開発されていますが、
仮設材などで対策をとる場合はどのようにすればよいのでしょうか?また効果は期待できるのでしょうか?

実験方法・測定方法

今回実験で使う仮設材は、吸遮音シート「エコーバリアH10」という製品です。


【測定方法】
①コンクリートブレーカー(ハンドブレーカー)は、はつり工事に使用される一般的なものを使用
 
 ▼効果比較をしやすいように2種類で実験。
   ・油圧ハンドブレーカー20kgタイプ(サイレンサー付)
   ・油圧ハンドブレーカー35kgタイプ

②計測は音源から、5m、10m、15m、20mの4地点。

③エコーバリアがない状態と、エコーバリア設置後で計測。

EB_colum_b-3-2.png
EB_colum_b-3-3.png

実験結果:いずれもー10デシベル以上効果がありました

油圧ハンドブレーカー20kg(サイレンサー付)タイプと油圧ハンドブレーカー30kgタイプで実験を行いました!

● 油圧ハンドブレーカー20kg(サイレンサー付)タイプ

EB_colum_b-3-4.png

5m
10m 15m 20m
 対策なし 93.5デシベル 90.4デシベル
85.6デシベル 84.0デシベル
 エコーバリアH10 81.5デシベル 76.2デシベル
72.7デシベル
69.3デシベル
 暗騒音 57.5デシベル
57.5デシベル
57.5デシベル 57.5デシベル



● 油圧ハンドブレーカー30kgタイプ

EB_colum_b-3-5.png

5m
10m 15m 20m
 対策なし 98.3デシベル 92.6デシベル
89.5デシベル 88.0デシベル
 エコーバリアH10 84.7デシベル
79.2デシベル
77.2デシベル
75.2デシベル
 暗騒音 57.5デシベル
57.5デシベル
57.5デシベル 57.5デシベル


いずれも騒音規制法の制限値の1つである 85デシベル を下回る結果となっており、
効果があると言えそうです!

効果的に騒音をおさえるポイント

騒音対策製品にも様々な種類がありますが、効果的に騒音を抑える共通のポイントをご紹介します。 

 
☑音源により近く!
騒音源に近ければ近いほど、広い範囲に対して防音効果を発揮できます。
☑隙間なく!
ドアが開いている際と閉まっている際では、音の漏れ方が変わってきますよね?
音の漏れがないよう、隙間なく設置しましょう。
 



以上2つのポイントを挙げましたが、中には、音源が移動する場合もありますよね。
はつり工事の際も、コンクリートをはつりながら移動を伴う事が多いと思います。

ユニットタイプの「エコーバリアBOX」であれば、騒音箇所を完全に囲いながらも、
車輪がついているため移動はラクラクです! 

まとめ

今回は、実証実験の結果なども用いながら、コンクリートブレーカーを使用した
はつり工事の騒音対策に仮設材でどのくらい効果があるのかを検証しました。
コンクリートブレーカーの騒音対策に仮設材を検討されている方は是非参考にしてください。

目次タイトル

テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト

カテゴリーから探す

騒音の基礎知識

工事による騒音

工場の騒音

技術提案