透過損失?分かりやすく解説!

技術提案

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ホテルに宿泊した時、隣の部屋の声が聞こえる...そんな体験をしたことはありませんか?
それ、壁の " 透過損失 " が小さいんです!
(※全ての原因がそういった訳ではありません、諸説あります)
今回はあまり聞き馴染みのない " 透過損失 " について分かりやすく解説していきます!

目次

透過損失ってなに?

透過損失とは簡単にいうと、壁や床などの遮音性能を表す数値で、
値が大きいほど遮音性能が優れていることを指します。
「透過」は透き通ること、通り抜けることを、
「損失」は電力・動力などのエネルギーが有効に利用されず、不要な熱などの形で失われることを意味します。

「透過」  透き通る 通り抜ける
「損失」  不要なものとして失われる


2つの単語の意味を繋げてみると、
「音が壁を通り抜けた時に、音の一部がなくなってしまうこと」
という意味になりますね!

 

遮音性能が高い = 透過損失が大きい

それでは、音が壁にぶつかった時、音はどのように分解されるのでしょうか?
音は基本的に3つの成分に分解されます。

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反射音:壁に反射された音
吸収音:壁に吸収された音
透過音:透過した音

壁に吸収された吸収音が大きければ大きいほど
そして、壁を通り抜けた透過音が小さければ小さいほど
壁を挟んで音が小さくなったことが分かります。
ということは!壁の遮音性能が高いこと意味します。
そして、それは壁の透過損失が大きいとも表現できます!

遮音性能高い = 透過損失大きい

面密度が大きい物体は透過損失が大きい?!

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透過損失の特徴として材料の面密度(単位面積あたりの質量)が大きいほど
透過損失が大きくなるという法則があります。

面密度大きい = 透過損失大きい

コンクリートや鉄、厚さがあるものを一般的に面密度が大きいものといいます!


まとめ

皆さん、透過損失について少しでもお分かりいただけましたでしょうか?

● 透過損失とは、壁や床などの遮音性能を表す数値
● 面密度大きい = 透過損失大きい = 遮音性能高い


ということを覚えていただければ嬉しく思います!
騒音でお困りの皆さま!
音を抑えたいのであれば、透過損失が大きいものを選べば間違いないです!
透過損失の値を比べてみて「大きい」ものを選んでみてはいかがでしょうか?




今回は、NETISについて簡単ですが紹介しました。

最近のNETISに掲載されている新技術には、DX(デジタルトランスフォーメーション)を使った技術が多く登録されています。

日本の少子高齢化による人口減少とともに、建設業の新規就業者数の低迷により建設業界の就労人口は年々減少をたどっています。
そのような状況を反映するかのように、AIやIoTなどを活用した「省人・省力化」の新技術が増えている傾向を感じます。
やはりこれらの問題を解決するのは、建設業界の効率化や新技術の導入がまだまだ不可欠ですね。

近年では、国土交通省の直轄工事において、NETIS登録技術等の新技術活用を原則として義務化しています。
皆さまもぜひ新しい技術をどんどん活用して、どんどん育てて、日本の建設業界を安心・安全な明るい将来にしていきましょう!

目次タイトル

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